第6回 篝狂言『演目』

1. 『火入れ冠者(ひいれかじゃ)』

果報者茂山あきら
太郎冠者茂山童司

 客席から登場。酒を振る舞い。客席に下りて「起き上がり小法師」を舞台と客席で熱唱。「ハァ、京に京にはやある、起き上がり小法師、やよ、殿だに見ればつい転ぶ、つい転ぶ。合点か、合点じゃ。合点、合点、合点じゃ。」起き上がり小法師は遊女のたとえ。酒なしで歌えるか?

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2. 『ワークショップ』

講師丸石やすし
司会毛利智子

 千之丞さんの思い出、。酒が大好き、毎晩酒を飲む。相手は弟子の丸石さんか息子のあきらさん。自分からやめようとは言わない。若い時休肝日を設けたそうで、高齢になりそれを悔やみ毎晩呑むようになった。丸石さん「ええかげんな人ですなあ〜」。
 狂言について「狂言を残そうと思うな、残る狂言をせえ」と。狂言が能と共に世界文化遺産になった時怒って言った「遺産やない。わしは生きている」。
 お開きに謡う「祝言」の練習。

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3. 『磁石(じしゃく)』

すっぱ茂山正邦
田舎の男茂山茂
宿の亭主増田浩紀

 遠江の国、見付の宿(静岡県)の男が上方見物を思い立ち、京に上がる。道中、大津松本の市を見物にやってきたところ、人売りの口車に乗せられ人売り宿へ連れ込まれる。うまく宿を抜け出したが、追いかけてきた人売りに見つけられ、刀を突きつけられる。
 絶体絶命の場面、男は磁石の精になり、口を大きく開け、大好物の刀を飲もうとする。昔の人はようこんなあほなストーリーを考えたものだ。これぞ狂言。

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4. 『呼び声(よびごえ)』

太郎冠者茂山あきら
主人丸石やすし
次郎冠者茂山童司

 主人に無断で休んでいる太郎冠者の家へ、主人は次郎冠者を連れて怒りにやってくる。太郎冠者は居留守を使う。何とか太郎冠者を呼び出したい両人は、中世に流行っていた俗謡の節で呼び出す。最後に踊り節というリズミカルな謡で呼び出したことから、3人は踊り出し、ついに太郎冠者は見つかってしまう。
 にぎやかでほのぼのとした演目。千之丞さんは狂言の笑いは和楽だと言っておられた。

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『祇園獅子舞』

 人が集まったことから疫病が流行った京の都。無病息災を願って祇園祭ははじまった。パレードの先頭は厄病を追い払う獅子舞。昭和43年千之丞さんの振り付けで復活。47年から女性が参加し、7月24日に行われる花笠巡行の先頭を勤め、八坂神社の神楽殿で奉納される。

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『宇治田楽』

 平安時代、五穀豊穣を願って田楽が生まれた。都に近い宇治が発祥の地とされ、宇治の白川に「本座」と呼ばれる芸能民の集団があった。祇園祭を描いた平安時代の絵巻物にも獅子舞の次に田楽の一団が見える。
 平成10年、宇治の文化遺産を復興しようと市民が立ち上がり、田楽は甦った。毎年10月、宇治川の中洲塔の島に2千人の観客を集め、老若男女150人が演じる「宇治田楽祭り」は圧巻である。

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